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パチンコ・パチスロ特集:『ポカリの攻略研究室』

 パチスロに人生を預ける (第14章)
パチプロを始めて、約1年9ヶ月100万円もの貯金をすることができた。


子供の頃、親とか友達とかがいっつも百万円で話題をしてた事を思い出した。

「百万円あったら、ラスベガスいくのになーーー」とか、
「百万円あったら何するかなー?」とか、

そんな遠い存在だった百万円今、俺の手にある。
銀行から卸して手にしたそれは、想像とは遥かに違って軽く薄いものだった。


封筒にも軽く入ってしまう。
俺は、まずそれをどうしようか考えていた。

まずは、パチプロをやるときに抱いていた一つのことを果たそうと思った。


それは、

「家計を手伝う事」

まず寝ていた親をたたき起こし、

「百万円だよ!」

と、子供心に見せに行った。 嬉しくて自慢したくてしょうがなかったのだ(笑)。
そして、その中から30万円を渡した。


少しでも家計が楽になるといいな
、と願いながら。


母は、涙して喜んでいた。

俺はその姿を見ただけで、パチプロをやって良かったと思えた。

こういった稼業をやっていると「社会貢献をしていない…」と言った理由から
自分の存在価値を考えてしまう事がよくあるんだ。


これからも、もっともっと稼がなきゃな、とより一層意識が強くなった。


そして、とある夏の日、俺は友達といつものように居酒屋で呑んでいた。
少し酒も回ってきて良い感じになったところで、友達が一言行った。


キャバクラ行ってみねえ?」


俺は行った事がなかったので、正直怖かった。

法外な値段を取られるんじゃないか? とか、
魔女のように男を騙す人がいるんじゃないか?
とか…。

ただ、そのときは酒の力も手伝ってか、行ってみようということになった。


初めて足を踏み入れた瞬間、ディスコ? と思った。
ミラーボールが天井にあったから、そういうイメージになったんだと思う。


だがそこは、正真正銘のキャバクラだった。


店の中には、卑猥な声をあげながら笑うオヤジたち…。
仕事帰りに寄ったのか、くたびれたシャツにネクタイを外したスーツ姿のサラリーマン
力仕事をしているのか、土方の格好をした、体格の良いお兄ちゃん

そして、パーティー会場のようにドレス姿に身を飾っている女性たち


俺は友達と、隅っこの方のソファーに腰を卸し、ビール2つを注文してちびちびと飲み始んでいた。
ビール一杯1000円という法外な値段には驚いたが、まー1000円ぐらいなら大丈夫だろうと気にしないでいた。


そして5分ほどすると、


「あゆでーっす」


少し酔っ払っているのか、暗がりの中でもわかるほど、ほんのり顔の赤い女の子がきた。
多分、年上だろう…。

友達は指名をしていたらしく、既に仲良く女の子と喋っている。
俺は緊張していて、あまり話し掛けることができなかった。

それでも、頑張って話していたのだが、次第にお酒が進むに連れ、自然に話せるようになった。


ただ、全く知らない女性と、お金を払って話すというのは初めての経験だったので、凄く新鮮で複雑だった。

話した感じがとても雰囲気の良い女性だったので、俺は友達に指名の方法を聞いた。
そして「場内指名」というものをして、あゆちゃんとずっと話していた。


1時間5000円は少し高い気がしていたのだが、楽しくなってきていて気付けば3時間も呑んでいた。
会計の時に払った金額は、俺が呑んだビール3杯分女の子が呑んだカクテル5杯分


そして場内指名料を合わせて30000円



その日はなんとも思わなかったのだが、次の日にサイフを見て俺は思った。



「うわーーー、もったいねええ!!」



だが、ちょこちょこあゆちゃんからメールが来て、俺は足を運ぶようになった。
最初は友達を呼んで二人で通っていたのだが、次第に一人でも足を運ぶようになった。


最初は週2回、気付けば週に4回も通っていた…。
いつのまにか仮想の恋をしていたのかもしれない。

仕事の後にも呑み(アフター)にいったりするような関係にもなり、
俺はもう付き合っているような気分だった。


ただ、それとは裏腹に毎日遅くまで呑んでいたのが響いたのか、
9月の収支は+22500といったダメっぷり。

さらには、当時付き合っていた彼女とまで、
女の子から来るメールグータラ生活が原因で別れてしまった。



そして一番驚いたのは、

預金を見たら5万円しか残っていなかったこと。





ここで俺はやっと気づいた。

「何をやっているんだ俺は」

たった、一人の自分の生活を全て突っ込んでいるではないか。
これじゃあ自分がダメになる。



そうおもった時に、あゆちゃんから極めつけのメールがきた。その内容は、


「今月ね、家計が厳しいの。。。3万円貸してくれない?」


もうダメだ…。

ここで貸したら俺は終わる。

この恋愛は、やってはいけない恋愛だ。

親を助けるどころか自分が借金まみれになる。



そう思った時には、携帯ショップに足を運び携帯電話を買い換えていた。
もちろんあゆちゃんには番号メアドも教えていない。


キャバクラとは縁を切ることを心に誓ったのだ。




さらには、さっそくクランキーコンテストで手堅く稼ぎ、昔のコツコツ勝つ感覚を取り戻す
ただ、やはり台を打っているときにも、あゆちゃんのことが気になってしょうがなかった。


「本当に家計に困っていたのではないか?」
「本当に俺のことが好きだったのではないか?」



色々な想いが頭を交差したが、

俺は自分の置かれている状況を考え全てを断ち切った。



そしてコツコツ軍資金を増やしながら、隣駅のホール6時オープンにいったとき、ある張り紙を見つけた。
それを見つけた瞬間、俺は店員に向かって血相を変えて聞きに行った。


俺「これ本当ですか?」

店員「はい、本日から、となっております」



俺はその張り紙を見た瞬間に、

潰れそうになっていた自分
と、失ったお金を取り戻せると思った。


   
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