2001年4月…
4月に入っても、いつもと同じようにガツガツ動きまくっていた。
だが、そんなとある日いつも一緒に動いていたパチプロの人が、ポツンと姿を表さなくなった。
勝てるイベントや新規開店があるときは、必ず動いていたのにめずらしい。
俺は疑問に思っていた。
そしてそんな事を考えていた3日目の夜、突然チームに声がかかった。
その時ばかりは、ただならぬ空気を感じた。
なぜなら、召集がかかるときは、メチャクチャ良いイベントがあるか、攻略法があるかに限られていたからだ。
俺も遅ればせながらファミレスに着くと、すでにみんなが席に座っていた。
早速話に耳を傾けてみると、どうやら本題は始まっているらしい。
その内容は『CR天才バ●ボン』で玉を全く減らさずに打てる攻略法があると言うものだった。
「まさか〜」
と俺は思った。 |
なぜかというと、あまりにもガセくさい内容だったからだ。
この業界は、なにごともまず疑ってかからなければならない。
ホールのイベントも出玉も、実際に味わったことのある話以外は、簡単に信じてはいけないのだ。
特に攻略系の話は、幾度となく耳に入ってくる。1年に何十件というレベルだ。
中にはプロやメーカーなどが本物の攻略法を見つけさせないために、ガセ情報を流すことだってある。
用心しておくに越した事はないのだ。
話を本題に戻すと、その内容は強制的にブドウ(パチンコで玉がつっかかって道を塞ぐ現象)を作ることができ、
玉を入賞口へ強制的に導けるというもの。
ただ、台に何かをして強制的にブドウを作ると、ゴト扱いになる。
あくまで自然に作らなければいけないのだ。
とりあえずその場は、疑心暗鬼で信頼度50%程度でしかなかった。
その日の深夜、ほかのルートからも同じ情報が入ってきて、どんどんと確信に近づいていった。
そして次の日、とりあえず実戦してみた。
それが…
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盤面左下の釘に玉が引っかかると、以後は入賞しまくり。
普通のブドウは出来てもすぐに崩れる事が多いんだが、
この台は設計ミスのようで完全に良い状態で玉が引っかかってくれた。
どんなに台をどついても、取れなくなってしまう(笑)。
普通に打っていると玉が増えてしまうので、適当に右打ちを織り交ぜて目立たないようにした。
大当りが加算されていないのに出玉が増えると、ホールコンピューター上すぐにバレてしまうからだ。
実はここにもカラクリがあって、そういった対処に疎いまたは非常に対応が遅いホールを選んで実戦をしている。
念には念を…だ。
実戦の方はと言うと…
その効果は絶大で1000回転のハマリを上皿だけで持ち応え、さらには1箱増やした事もあった。
1日打ってみると、大当り回数が10回なのに11箱あったことも(笑)。
これは少しやりすぎた。
店員は「データ機器壊れてるのかなあ?」と不思議そうに呟いていた。
実際にこのネタは、5日ほどフルで打つことができたんだが
その後は「ひっかかる部分を削り落とす」や「入賞口の釘をガチガチに閉める」などの対策を取られた。
この攻略では俺のヒキも弱く、日給3万程度がせいぜいだった。
収支的にはパチスロを打っていた方が稼げたかもしれない。
んが、この攻略法が末期になった頃、繋ぐようにしてパチスロで攻略法が出た。 |
その機種名はサムライスピ●ッツ。
この機種にはノーマルビッグとハイパービッグがあるのだが、
液晶をバグらせることによって、全てをハイパービッグに変換してしまう、というもの。
現在でいえば「エヴァで引くボーナスが全て400枚のBIGになる」そんなとこであろうか…。
これもかなりの期待収支が出るはずなのに、なぜか全く勝てなかった(笑)。
攻略自体は完璧で、全てハイパービッグに変換することができたんだが、
不思議とBIGボーナスが全く引けなかったのだ。
ネットの「乾杯」もそうだったんだが、なぜかメーカー発表の確率より分母が100ほど落ちる。
※俺が打つ台のビッグ確率は1/450近かった(設定1:1/334)
これは確か2日ほど動いて+8000だったので、キッパリやめた。
というよりは「心が折れた」と言った方がピッタリだろう。
期待収支がどうのってレベルではなかったのだ。
俺だけならまだしも、一緒に動いてた仲間もみんな負けていた。
攻略法なんてそんなもの(意外に稼げない)だ。
そう思い始めた頃、また新たな攻略法が登場した。 |
その機種名はクレイ●ーレーサー。
こいつは実際に凄かった…。
だが動いた当初は、前者の2機種と同じだろうと、バカにしていた。
「まーた日当3万の攻略法かよ」
と。
だが実際に動いてみると『CR天才●カボン』や『サムライス●リッツ』とは比べ物にならないことに気づいた。
それだけ強烈な攻略法だと、揉め事も絶えなかった。
今まで一番危険な思いをしたのも、その強烈すぎる攻略法のせいだったのは、言うまでもない。
まさか、パンチパーマのおっさんと闘う事になるとは思ってもいなかったんだ。
続く… |