2001年5月…
この年は、5年も通った定時制高校を卒業した年だった。
卒業したのは20歳の時…。
中学生の頃、「ろくでなしブルース」という漫画で、高校を20歳に卒業してる輪島というキャラクターがいた…。
友達と「こいつバカだーー!」と笑っていたが、いざ自分がなってみると笑えない。
そんなバカな俺も、もう一つバカをやってみようと思った。
普通は高校を出たら就職するか、進学するかを選ぶものだ。
俺が選んだ道はその両者のどちらでもない。
その道とは、働きもせず、勉強もしないということ。
つまり、プータローだ。
これまでにも、学生をしながらかなりの収支をパチスロで叩き出してきた。
ただ、それでも自分がプロだとは思っていなかった。
なぜかというと、学生という職業との片手間だったからだ。
俺の知っているプロの人達は、もちろんそれ一本でやっていた。
それなりに思い入れも違かった。
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いつのまにか憧れていたそんな人達と、同じ所に立ってみたいと思った。
収支だけではなく生活スタイルもだ。 |
高校を卒業してから1年だけ、生涯初となるパチプロというものにトライしてみた。
それがこの2001年度だ。
パチプロを始めた初月(4月)には『CRバカ●ン』『サムライス●リッツ』の攻略法が登場し、
まるでパチスロ業界が俺を迎え入れてくれてるのか? と思うほどの花道だった。
これらの機種は日給3万程度だったが、この後に強烈な攻略法が出た。
『サムライス●リッツ』と同じ手順でやるその機種名は『クレイ●ーレーサー』。
この攻略法の効果は、
次回ボーナスまで続くAT(スーパークレイ●ータイム)に突入させられるということ。
1日13時間打った場合の予想獲得枚数は2万枚。
俺が知る限り、過去最強の攻略法だ。 |
では事の発端から話して行こう。
俺たちのグループは、開店プロや攻略プロ、
さらには裏物専属プロや計算に強いプロなど、多岐に渡って結成されていた。
その中の攻略プロからある日電話が鳴った。
攻略プロ「クレイ●ーレーサーに攻略あるらしいぞ」
俺「マジですか? また日当3万ぐらいのですかね(笑)」
攻略プロ「あほ、1日2万枚じゃ」
俺「えーーーーーー!!」
攻略プロ「後で手順送るわ」
俺「了解しました。ありがとうございます。」
こんな感じで情報が入ってきた。
次の日俺は、早速仲間を4人ほど集めて打ちにいくことにした。 |
場所は茨城だ。
なぜ地元を離れて茨城まで行ったかと言うと、
出入禁止などの措置を食らった場合、行けない店が増えてしまうからだ。
遠くの土地なら関係ない。
ただ、地元でない土地で攻略法をやる場合、かなりの危険が伴う。
その相手とは、ジグマ、ホール、ヤクザ、攻略プロとさまざま。
特に地方遠征などをする場合、ジグマに呼び出されたり、
その地域にある開店プログループなどと話をつけなければならない場合もある。
もちろん、でかい攻略法になればなるほど、話はややこしくなるのだ。
また、攻略法は基本的に下の方から対策が始まるので、上に行けば対策の取られていない可能性が高い。
そういった理由からわざわざ茨城にまで遠征していた。
攻略法を実戦する上で一番大事なのは、「対策のヌルいホール選び」だ。
そして次に問われるのが「実戦する人間の技術」。
どれだけ普通の挙動で攻略を実戦できるか?
この2つの要素を満たすことができれば、必ず最大限の効果を上げることができる。 |
ここで話を戻すと、俺たちは茨城の「つくば」で実戦をした。 |
店に着いたのは11時ぐらいだ。
だが、いざやってみると…全くスーパークレイ●ータイムに突入しない。
なんでだ? と試行錯誤を重ねる。
「おまえ何本使った?」
「俺? デカ3本。」
たった3時間ほどで4人の総投資が15万近くにまでいった。
俺たちは諦めかけていた。
だがそんな時、突然成功した!
何が起こったんだ? 手順は今までと全く同じだったハズだ…なぜ?
液晶は赤い画面で間違いなくスーパークレイ●ータイムに入っている。
後からわかったのだが、この攻略法をやるには、まずBIG3回をつけてからでないといけないと言う事だった。
それが成功したのが14:00ぐらいだったのだが、
それから7時間ほどで一人頭7500枚程のコインを獲得することに成功した。
これでも失敗が混ざっていたので、完璧だったら9000枚は堅かったであろう。
そしてその日は、夜の21時に上がることにした。
知らない土地での攻略法実戦はかなりの危険が伴うのと、
その日は近隣店舗の偵察も兼ねていたから、と言うのが理由だ。
とある情報では、閉店間際になってシャッターが閉まり…怖い人たちが出てきたケースもあるらしい。 |
その夜は、仲間からの電話がひっきりなしにかかってきて、3時間ぐらい話しっぱなしだったのを覚えている。
その内容をまとめたのだが、1つひっかかる点があった。
東京で動いていたグループは同じ手順をやっていたのにも関わらず、全員成功していなかったのだ。
細かい内容を聞くと、攻略法を実戦することでATに絶対入らなくなるらしい。
「おかしい」と思った。
だが、その答えは簡単だった。
「都内はサブ基盤を交換」されており、一足先に対策されていたのだ。 |
俺たちは運が良かっただけ。 茨城は対策されていなかっただけだったんだ。
そしてもちろん次の日も茨城まで実戦に行った。
んが、前日東京で負けた人たちも加え、
同じ店に8人ぐらいで行ったらさすがに目立ってしまったらしく、店員が止めに入ってきた。
もう「潰しでいいぞ(荒く抜いてもいいと言う意味)」と聞いていたため、
ゴネながら打てる時間を交渉し、夕方5時まで打たせてもらった。
その後、夕方6時からは別の店で打っていたが…(笑)。
グループで動いていると、
常に新しい店がどこかで見つかっているので、動く店には困らない。
単独だと、とてもそんなことはできないのが辛いところだ。
店を探したりする時間というのは、全く無駄になる。
特に攻略法の場合、一分一秒が勝負だ。
その日は、2店舗合わせて14000枚を達成。
攻略法の強烈な威力を味わった。 |
だが3日目…明らかに動ける店が少なくなってきた。
機種の設置自体はあったのだが、サブ基盤を対策されている店が多かったのだ。
そんな感じで攻めあぐねている時、とあるメーカー関係者の人から情報が入った。
「BIG時の獲得枚数が384枚を超えてもスーパー●レイジータイムに入るらしいよ」
※Bタイプだった為、平均獲得枚数は250枚前後だった。
新手順が作れる。
俺は思った。
液晶をバ●らせて384枚以上獲得してしまえばいいのだ。
これなら、サブ基盤が対策されていても、攻略できるぞ。
さっそく新手順を試してみた。
もちろん、サブ基盤を交換されていて旧手順が効かなかった店でだ。
手順を実行し、獲得枚数が400枚と出る。
そしてBIG終了後にAT突入抽選が始まった。
どうだ?
…あっさりAT突入が確定した。
ただ、サブ基盤が対策されていると、MAXBETを押した瞬間に通常画面になる。
ここが勝負だ。 |
MAXBET!!
スーパークレイ●ータイム!
できた!
その日は、15時ぐらいからの稼動だったのだが8000枚ほどの大勝利。
サブ基盤が対策されていても新手順を使えば攻略が効く、
と言うことから、俺たちはまた全力で攻め出した。
ホールも「サブ基盤を対策してあれば大丈夫」と余裕を持っていたのか、
サブ基盤対策をしてあった店ではマークがぬるかった。
この新手順が発覚してから、俺が知ってるだけでも身内でかなりの人数が動いていた。
俺たちはサウナに泊まり、次の日にも同じ店を攻めた。
その日は、分散して動いていたので同じ店に仲間が3人という状態だった。 |
シマ閉鎖にもなっておらず朝から
「2万枚出したるぞーー!」
と意気込んでいた時の事、突然ジグマらしい人間が話しかけてきた。
「にいちゃん、ちょっと外でらんかい」
かなり地方独特の言葉だったがこんな感じ。
3人の頭が俺だろうと思ったのだろう。
俺に向いてだけその言葉は発せられていた。
店内で問題を起こすと攻略法が実戦できなくなってしまう為、黙ってついていった。
相手はパンチパーマで体格も良く、これは「めんどくさくなりそうだ」と思った。
外に出て話してみると、
「この店俺らが使ってんじゃ。よそでやれや」
ということを言われた。
だがこちらも、もちろん引くわけにはいかない。
「こっちだってこれで喰ってんすよ、ハイそうですか、ってひけませんわ」
一応ジグマに対しては敬意をはらっているので敬語。
10分ほど話しをした結果、相手もめんどくさくなったのか、
「じゃーこれ以上仲間呼ぶんじゃねえぞ。」
と言われ、丸く収まった。 |
だがこの時、俺はすでに仲間を呼んでいたのだ。
他の店でシマ閉鎖を食らった仲間が、
「空き台ない?」
と聞いてきたので、
「ありますよ」
と答えてしまっていた。
ジグマと話した30分後、俺の仲間が3人ほどきて、 ジグマを無視しながら打ち始める。
すると突然、耳元で…
ジグマ「てめえ、ふざけ■◎×だっぺ、でろやこらぁ」
言葉は意味不明だったが、剣幕がすごかった。
そしてここからが、修羅場だった…。 |