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パチンコ・パチスロ特集:『ポカリの攻略研究室』

 パチスロに人生を預ける (第29章)

俺は人生で初となるラスベガスへと、飛びたつ準備をしていた。

先月は、怒涛の攻略法騒ぎでまったく休んでいなかったから、羽を伸ばそうと思ったんだ。
だが、日本を出るにあたって一つだけ危惧していたことがあった。

それは、当時付き合っていた彼女「Mちゃん」の母親の容態が、おもわしくなかったことである。
それがどれぐらいかというと、死に関わるほどのレベルだ。


それでも彼女は俺に、

「旅行、楽しんできてね^^」

と言ってくれた。

彼女との付き合いは2年程前からだったのだが、付き合い始めたのはここ2ヶ月ほど。



最初に知り合ったのは、2年ほどまえに友達

「K町に良いキャバクラあるよ」

と誘われて行ったのがきっかけだ。



そのときに彼女がついた時の印象は、

「水商売のプロっぽくて、一緒に飲んでても全く疲れない」

と思った程度だった。



その日は2時間ほど呑んで、あたりまえのように普通に帰ったのだが、
その時に何気なく交換したアドレスで、その後もちょこちょこ連絡を取り合っていた。

時には半年も連絡しなかったことさえあったが、基本的には1、2ヶ月1度ぐらい、メールをしていた。
もちろん、俺も疲れたときなど、彼女にたま〜に会いに店まで行ったりもしていた。

彼女と話していると、すごく癒されたんだ。


逆に彼女が、

「今日、同伴日なんだよね〜。困っちゃった。」

とかメールが来たときは、暇だったら一緒に行くようにしてあげていた。

お互いに割り切った付き合いのできる彼女はとても好感を持てた。
向こうにしてみれば「良い客」だったのかもしれないが、
誘いのメールなどもしょっちゅう来るわけではなかったし距離感が絶妙だったのだ。


彼女は、客とは客以上の付き合いをまったくしなかった。
だが、そんな彼女とここ2ヶ月ぐらいで急接近をした。



きっかけは、とある日、俺が別のキャバクラ嬢「Sちゃん」と、
一緒に映画を見に行く待ち合わせをしていたときのこと。


お昼の2時ぐらいに映画館の前で待ってたんだけど、10分ほど待ってもSちゃんが来ない。



電話をしてみると、

Sちゃん「今起きた〜、ごめん今日無理!」

とか言う返答が帰ってきて、しょうがなく一人で映画を見ていた。



そのときに待ち合わせをしていた駅は、実はMちゃんが働いていたお店の近くだったんだ。

で、気まぐれで彼女にメールを打った。

「友達と待ち合わせしててバックレられちゃったよ〜。はは。」


すると、彼女から早速返答がきて、

「ご飯でも一緒に食べに行く?」

もちろん俺は暇だったので、
即答で「行こー!」ということになり、半年ぶりぐらいに彼女に会った。



外(明るい所&素面)
で会うと、ガッカリすることが多いのだが、彼女は驚くほど綺麗だった。
それにも驚いたが、彼女といるときはやっぱり気を使わず、とても楽しかった。

知り合って1年半にもなるけど、昼間に外で会ったことなんてなかったのだ。
その日は同伴をして、2時間ほど呑んで帰った。



また、それから数日後、彼女が誕生日だというので、祝ってあげようと思ってまたお店に足を運んだ。
さらにその日は、2年ほど通いながらも彼女に初めてのボトル「ドンペリ」を開けてあげた。

だが、彼女は喜んでいるようには見えなかった。
元から表情に感情が出にくい子だ。

俺に似ている。


そんな彼女から誕生日の次の日、いきなり連絡が来た。

「今週の日曜日、ひま?」


驚いた。


今まで、プライベートな誘いなんてまったくなかったからだ。

驚きと同時に、俺は嬉しかった。
誕生日プレゼントのつもりだったドンペリが、気持ちとして伝わったのであろうか。

いきなりの誘いだったけど、俺に断る理由なんてなかった。


続く…

   
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