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パチンコ・パチスロ特集:『ポカリの攻略研究室』

 パチスロに人生を預ける (第43章)

もし俺が親になったら、きっと離婚はしない。

そう心に誓って、その場は通り過ぎた。


ただ、目の前にいるお相撲さんは、そんな俺が育ってきた境遇とは別格のものだった。


パチスロだけで、30歳までに5000万を貯めた人だっている。
周りでは、1〜2千万を貯金している人だっていた。
中には、キャバクラが好きで好きで全く貯めない人もいたのだけれど…。


5000万でさえ凄いと思っていたのに、そのお相撲さんは、1千万2千万を簡単に使う
車だって1200万のものに乗っている。


すごい…。


話してみて俺が思ったことは、その一言に尽きた。



とりあえずは、そのポイントを使って、毎週設定5の『大花火』を5割で打ちにいった。
お相撲さんを紹介してくれたS氏に感謝しつつ、平日は学業土日はポイント消化に精を注いでいた。


また、俺がいけないときには後輩に3割ぐらいで打ってもらい、俺とS氏で残りの2割を分配していたりもした。


だけどなぜか、俺が『大花火』を打ったときは全く調子がよくなかった
実質、平均で6500枚出るはずなのだけれど、6回ぐらい打った俺の平均は3000枚程度だった(笑)。


時には、負けることだってあったんだ。
その反動か、友人のS氏『猛獣王』の設定5で、15000枚を叩き出したりしていた。


もちろん、俺が『猛獣王』を打つと、決まって2000枚が限界だった…。
なぜかこの店とは相性そのものが悪かったのだ。



ポイントをくれたお相撲さんも、時間があればちょこちょこ見に来てくれた。

「どうだプロ? 今日は出てるか?」

そういって、マクドナルドの「照焼きマックバーガー」を差し入れたりしてくれ、とてもお世話になった。


そんな優しいお相撲さんが、時には強烈な怒りを店の主任にぶつけている場面もあった。
確かその日はイベントで、高設定台を札でナビしていたんだ。

お相撲さんは朝一からキンパルの札台を取っていた。
それがなんと、朝一から天井(1280G)を越えてしまったのだ。
お相撲さんは、ストックを飛ばされたと思って主任を呼びつけた。


お相撲さん「あのな、高設定台のストック飛ばす、って客ナメてんのか?」
主任「申し訳ありません…。」

お相撲さん「毎日な、打ちに来てる客に対して、ありえんやろ。」
主任「申し訳ありません…」

こんな感じで30分ぐらい怒鳴りつけていた。


やはり、尋常じゃない修羅の道を潜ってきた人なだけに、怒りはすさまじいものだった。
もし暴れたら、大変なことになるだろうことも容易に予想がついた。

俺と友達のS氏が、2人で止めても全く無駄だろう。
きっと、俺達のような一般人が10人がかりでも止めることはできない


そんな人が怒っているのだから、主任も顔を真っ青にしている。

ただ俺は、これを聞いている時に一つ思ったことがあった。
今まで俺は、パチンコ屋はそんなものだ、と諦めていたような部分がある。

それでは、問題は解決されないのだ。

お相撲さんのように、間違っていれば間違っている、とハッキリ言わなければパチンコ屋も、やり方は変わらないだろう。
正直な気持ちをぶつけるこのお相撲さんは、一番人間らしいのだ。

そんな事件もあったが、このポイントを使い終わった頃、お相撲さんから一つの誘いがあった。

お相撲さん「プロは、コンピュータ強いんだろ?」

俺「はい、一応勉強しています。」

お相撲さん「うちの会社で働かないか?」



俺は、思いがけない言葉に、ホールの騒音さえも聞こえなくなるほど、驚いていた…。


   
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